02採用活動の年間スケジュール
政府指針に基づく広報活動・選考活動
政府の指針に沿った採用活動を行うことで、就活生は就活期間の短縮と言われていますが、企業サイドにとっては一概にそうとも言い切れない事情があります。
特に中堅企業・中小企業にとっては、採用難からかえって以前よりも長期にわたる採用活動を強いられることとなり、だからといって確実に求める人材、採用数を確保できてないことも珍しいことではありません。
昨今では、通年採用、インターンでの採用活動が主流となりつつあり、採用市場は益々過激な争奪戦となりそうです。
採用ツールづくりの年間スケジュール
ここでは政府指針に準拠した年間採用スケジュールに沿った、採用パンフレット・入社案内、採用ムービー、リーフレット、PPTオリジナルテンプレート等の採用ツール作成の、ヒアリング~企画~デザイン制作~印刷加工~納品までのプロセスを時系列でご紹介します。
ここで重要なのが、採用ツールの制作期間は、企業の業者選定時間を含めると、平均的に4ヶ月、最短でも3ヶ月は必要ということがおわかりいただけると思います。
使用開始する3月の広報活動開始から、仕上り納品を2月初旬として逆算すると、前年の10月~11月には着手することが、コンテンツ、デザイン共々高品質な採用ツールを作成する秘訣であるとご理解ください。
通年採用や夏・秋採用の長期戦に備える
ご存知の通り、政府指針外で採用活動する企業は、総じて広報活動開始の3月以前に行うことが多く、自社独自の計画に基づき「通年採用」「早期先行採用」という方針を打出している企業が少なくありません。
このように厳しい争奪戦は、もはや時期に関係なく容赦なく訪れます。
その中にあって中堅・中小企業にとっては、先制攻撃をかけても内定辞退や母集団が確保できないなどで、6月の選考活動以降の7月、8月にインターン活動を行い、後半戦の企業合同説明会に参加し、追加募集をする夏採用、また9月以降の秋採用にまでもつれ込むことも余儀なくされます。
しかしながら昨今の情勢から対面・集合は避けられるようになり、就活生・求職者とのコンタクトの機会が減少、一層厳しい環境に追い込まれます。
その意味からも、母集団の質を高め、ターゲット学生や求職者をピンポイントに絞り込む。一旦脈ありと見込めれば、就活生を企業理解から共感に導き、入社意識を高める、このプロセスの一助になり、人事採用担当者の強い味方になる、採用パンフレットや入社案内等指針ツールのモノ・コト両面での高品質性が求められます。
中堅・中小も逆にチャンスの可能性
現在のような経済状況となると、企業の採用計画も大なり小なり見直しがなされることで、必然的に学生の中堅・中小企業への流動化が起きます。
また密集や密接を避けるオンラインが主流となると、大企業と言えども、就活生・求職者とのコンタクトポイントにズレが生じ、一部では取りこぼしもあります。このような状況においては、むしろ小回りの効く中堅・中小企業が、いち早くオンライン化や囲い込みに取り組めば、十分にチャンスをものにできるはずです。