07ブランディング導入事例-4
4. 株式会社プロテックエンジニアリング/事業ブランディング
企業インフォメーション
落石・土砂崩壊防止、雪崩防止等に広範囲な防災ソリューションを提供する同社様の、カタログ制作・Web制作に関連して、この際広報・広告など、媒体・制作物の普遍的な指針となる、コーポレートブランディングを確立することが当面の運用上重要ではないか、という弊社のサジェストの下、同社様に採用いただくこととなりました。
同社様は落石・崩壊土砂・雪崩・土石流などに効果的な「防護工」や、災害発生を未然に防ぐ「予防工」など、自社開発の数多くの独自の製品を有し、その設計・施工までを事業としている、ベンチャースピリットやフロンティア精神に満ち溢れる企業です。
ブランディング形成の経緯
そのブランディング本格導入の同社様と同意に至った経緯は、そもそもの弊社へのリクエストがカタログの改訂とそれに伴うWebサイトのリニューアル制作。
その状況下で弊社による事前ヒアリングの要件定義から、現在の同社様の業界後発というポジショニングにおいて、競合追随ではなく、むしろ競合とは一線を画し、ベンチャーマインドで独自路線を追求し続けているというファクトが浮上。
従ってその独自の事業路線の在り方は、もはや立派な企業ブランディングとしての価値を有し、同業他社の路線とは一線を引くその存在から、カタログ作成・Web制作にコンテンツ・デザインとして情報化・視覚化することとしました。
このようにブランディングの取組みに関し、カタログとWebという媒体クリエイティブを通じた展開としました。
コンセプトメイク
後発であること、競合他社とは明確に開発力・技術力で一線を画することができるワザを持っていること、また全国の災害復旧、防災予備工事にプロパー社員、提携企業で現地対応できるネットワーク体制が存在することなど、それらの特徴をカタログやWeb媒体にて、ユーザー、エンドユーザーに可視化して表現することが、同社様の強みや差別性を簡潔に伝えることとなります。
しかしながら、本来カタログ自体が持ち合わせなければならない要件として、全体を一覧し検索できるインデックスがあること。それを単にカテゴリー分けして記述しても、同社様のAtoZの企業力を伝えるのは限定的であるし、どのようにソリューションできるのか整理しにくい。
つまり『事業を網羅的に俯瞰できるインデックスページ』というのが命題。中でも「網羅的」というのが、どうも鍵となりそう。
この命題の解がカタログを最適化する鍵と位置付け、コンセプト立案のエレメントとしました。
また本件プロジェクト要件のWebサイト制作に、カタログで作成したコンテンツやデザインをワンソースマルチユースで、そのコンセプトを隅々まで採り入れることとしました。
カタログのコンテンツスキーム
ではその『事業を網羅的に俯瞰できるインデックスページ』とは?という命題に対し、様々な角度から考察を加えました。
それはインデックスの要素として、見開きページ全体にわたって全てのカテゴリーの製品やサービスが網羅され、それを直感的にスピーディに検索でき、ユーザーが求める製品・サービス情報に迅速に誘導させること。
ところが、土砂崩壊工事・復旧工事と雪崩工事のイメージを、カタログ同一フィールド内でどのように表わすのか?この命題を克服することが眼前に大きく立ちはだかることとなりました。
そこで弊社が考案したのが、”ありえないものをリアルに表わす、バーチャルリアリティ”、つまりコンピューターグラフィックス(CG)の活用です。
事業内容を見開き一面に、ワンフィールドで再現してしまおう!という発想。これが前述の通り、競合との差別化をカタログとWeb媒体で実践するブランディングの考え方。
これにより、直感的に業務内容を俯瞰でき、そこを起点にインデックスとして、一直線に求める情報に行き着く導線設計を実現しました。
Webのコンテンツスキーム
カタログのコンテンツや導線設計を活かし、ワンソースマルチユースの概念で、Webコンテンツを制作します。Web固有のユーザーコミュニケーションから、ユーザーがCGインデックスを、サイト上で操作体験し、同社サイトとユーザーとのコンタクトポイントを創出する、Webブランディングを実現させるものです。
【NEXT】「ブランディング導入【6】事例-5」に続きます。
次のページは導入事例の5番手です。早稲田大学理工学術院の「学部学科広報ブランディング」導入事例です。
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