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03会社案内の目的別作成方法
03会社案内の目的別作成方法
会社案内・企業パンフレットを作成目的に最適化
ファクトだけでは企業の本質は語れない
会社案内の作成目的・役割として最も多いのは、顧客への信用性・信頼感を高めたい、法人営業に活かしたい、ステークホルダーへの広報PRツールとして、また学校の生徒募集・病院集患など直接集客に活かす、さらに昨今では社員採用にも活かせること。つまりこのように多目的に信用・信頼の証にする企業の公式媒体、というのがその存在と言えるでしょう。
このように会社案内の活用により目指すもの、得たいものが異なるわけですし、ターゲットとなる企業やペルソナも様々、また市場で戦っている競合他社もいます。当然会社案内のコンセプトやコンテンツ設計、ブランディング設定やデザインも、絶対・相対で大きく異なってしかるべきです。
またさらに「これが唯一無二の我社だ!」といって明確なプレゼンスを示すことができるには、顕在情報、マスト情報のファクトだけで語ることはできません。無数に存在する企業群の中から、ユーザーやターゲット層にきちんと自社を識別してもらい、その存在を高らかに主張できるのは、恐らく他社と同じことをやっていても限界があります。
言い換えれば、企業の持つ社風や個性、他社より秀でた強み、差別性・優位性等に、顕在だけでなく潜在情報にまで掘り下げ、明確に可視化し、定義すること。これではじめて法人営業・採用・広報活動等の目的、またマルチタスクな要求に叶う合目的な会社案内のコンテンツやデザインが実現できると考えています。
[絶対価値のCI]+[相対価値のブランディング]=[合目的な会社案内の基礎]
弊社の会社案内づくりの特徴は、企業のDNAを形作る絶対価値の「CI・企業理念」と、社会との相対的関係性を示す「ブランディング」の二つの重要な要素を踏まえ、これらの顕在情報と共に潜在しているその企業の本質を浮き彫りにし、常にニュートラルで客観的な視座で、コンテンツ設計やデザインを制作することと言えます。
この「CI・企業理念」で企業の価値観や経営哲学等の”絶対価値”を語り、それに「ブランディング」の本質である差別的優位性や無形の資産価値を形成させる、いわゆる”相対価値”の創出。これらの融合から、はじめて合目的な会社案内が産まれる方程式だと考えています。あとはそこで定義された要件を、コピー・文章表現、デザイン表現、また用紙選定やサイズ・加工にまで精査を加え、合目的な会社案内として結実させることとなります。
ブランディングの広報媒体として
多目的な会社案内でも基盤はCIとブランディング
特に何かの目的に適合させるというよりは、様々な目的にオールマイティに使いたい、というオーダーは会社案内・企業パンフレットの場合比較的多いと言えます。製品パンフレットやカタログの場合は明らかに目的や用途を絞り込み、それに最適化することを求められることが多いですが、会社案内・企業パンフレットの場合は、営業時の新規取引の基本ツールとして、採用の際の入社案内ツールとして、また株主への広報ツールとして、多様性をもった企業広報ツールとして多目的性が要求されます。
特に上場企業や未上場の大企業の場合がそのケースにあたり、特定の目的利用というより多目的な利用が比較的多い傾向にあります。
それだけに企業ブランディングとしてのコアコンピタンスを、ステークホルダーに対し明確に伝えることができ、企業価値を高めるエレメントの一つ、というポジショニングが重要です。ただブランド刷新の機会で無い限り、そのコンセプトや表現方法はほぼ規定通りとされ、その方針に沿った会社案内のコンテンツやデザイン性が求められます。
中小企業にとっても、業容規模が大きく、独自の製品や技術で安定した業績を達成している企業では、多目的な広報ツールの会社案内を求められることも少なくありません。
余談ですが、その中でも例えばベンチャー的で成長性の高い中小企業、或いはグローバル展開で将来性有望な中堅企業等では、ブランドイメージをダイナミックに転換することや、小回り良く刷新することをいとわない傾向もあるようです。ステークホルダーの関心を惹きつけておくという狙いからも、リブランディングを比較的短期で実行し、広報・法人営業・採用と多目的に会社案内を活用するという、言わばスピード感をもって、自在に変化する新世代企業の会社案内の作り方かもしれません。
東亜道路工業株式会社 様 【会社案内】
株式会社ヤマハミュージックジャパン 様 【会社案内】
法人営業としての目的
会社案内の目的化に法人営業向け、営業ツールとして、というリクエストは比較的多いと言えます。
とは言え、パンフレットやカタログのように製品やサービスの詳細情報に言及し、商談の支援ツールとして、常にセールスパーソン必携の書、というほどまでの専門性や多岐にわたる情報群までのものは、要求されないのが一般的です。公式の専門メディアたるパンフレット・カタログと共に、個別対応やカスタマイズする提案や情報はPPTにて、その中にあって会社案内の役割は、対ユーザーの信用獲得や信頼性を醸成させるメディアだと言えます。例えば製造業の自社製品の商談に際し、製品の詳細はパンフレットやカスタムPPTだが、その生産拠点・設備に関しては会社案内の事業内容・拠点情報で行う、言わば生産体制の裏付けとして活かす。また商談クロージング段階で社内稟申になった際、最終決裁者の関心事は、相手はどんな会社なのか?といった情緒的与信とも言えるもので、実はこのことは企業ブランディングそのものであり、決裁権者にここであれば信頼できそうだ、という期待感や安心感を抱かせる、この役割の一端を会社案内に担わせることと言えます。新規取引において、上場企業や知名度ある企業であればまだしも、知名度の無いはじめての取引となれば、相手ユーザーは大変慎重になります。
一方、経営者同士でトップセールスを行う場合や、営業対象が経営層の場合の会社案内は、ブランディングを中心とした構成が効果的でしょう。
日本空港テクノ株式会社 様 【会社案内】
トヨテック株式会社 様 【会社案内】
新卒採用の目的
採用会社案内と採用パンフレット
採用目的の会社案内は採用会社案内といい、採用パンフレットとはその性質上異なるものです。ではそれらがどう異なるか?と言っても明確な定義が存在するわけではありませんが、採用パンフレットがその情報構成をほとんど採用情報に特化したものというのに対し、採用会社案内が、一般の会社案内のように企業情報を網羅させるのと同時に、組織や部門紹介に社員もフォーカスするコンテンツ・社内活動なども掲載し、会社案内&採用案内のハイブリッド版としての存在です。この場合、広報ツールとしては社員の顔も見えて効果的ですが、営業的にはどうか、という側面もあるのは確かでしょう。ただこの点をしっかり考慮して、コンテンツの交通整理を行えば、多目的会社案内は十分可能ですし、企業にとっては一体化させることでのコストメリットも享受できるはずです。
しかしながら、これら会社案内と採用パンフレットを分けることの方が、それぞれを明確に合目的的に区分することができ、逆にそれぞれが相乗しあってシナジーにつながることを期待できます。
採用ブランディングのススメ
それらいずれにおいても、企業ブランディングの中に宿る「採用ブランディング」の存在は欠くことができないと考えています。ここでご理解しておいていただきたいのは、採用のブランディングがその場限りで一人歩きしないことです。当然ですがそこでその両者に異なる思想信条があっては本末転倒です。新卒学生や中途採用キャリア組にリーチする志は、一貫したブランドイメージと完全一致の主義主張やトーンアンドマナーでしょう。それら学生にも見えやすい箇所で、齟齬があってはそこにブランドイメージ形成はできないし、何よりも内定辞退や採用後のミスマッチ早期退職の原因となってしまいます。
これら企業と採用のブランド両者を一体化させた採用会社案内においては、これらのメリット・デメリットを考慮して会社案内を作成することが肝要です。
生活協同組合パルシステム東京 様 【会社案内】
会社案内と採用パンフレットの一体的ブランディング
前述した会社案内と採用パンフレットを一体的に作成した実績です。
会社案内は総務部・広報部、採用パンフレットは人事部となれば、同一企業内でも大きくそのコンセプトやトーンアンドマナーに違いが生じることは珍しくありません。さらにそれぞれ異なる業者に発注すると...恐らく推して知るべしの結果になりそうです。
以下の事例は表紙だけの掲載ですが、「インフィニティマーク」をキービジュアルに統一した、コンセプトとブランディングで、一体的に制作したケースです。会社案内も採用パンフレットも、そのインフィニティスピリットが、ページをめくる毎に成長しながら進化していくコンテンツスキームになっています。