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【押さえておきたい!】
Webリニューアル制作の秘訣

コーポレートサイトは会社案内の域を超え、企業価値・ブランド価値を高める。
商用・ECサイトではターゲットユーザーに確実にリーチさせる。Webリニューアルで効果重視へシフト。

01リニューアルの動機と狙い

何かとWebを見ることがもはや常識

政府機関の統計によると、企業のWebサイトは、何らかの形で商用・ビジネスの機会につなげている、もしくはつながることを期待している、といったニーズを持っている企業は、80%に上るといわれています。以下のように、Webをリニューアルする狙いは様々ありますが、少なくとも、古くなったから、上司から作りかえろと指示があったから、デザインがカッコ悪いから、などといった消極的な動機からのリニューアルは避けたいものです。
もちろん陳腐なデザインは、企業の品格やブランドイメージを損ない、「ここは大丈夫かな?」となると、ビジネスチャンスを逸することもあるため、十分な刷新動機になります。

リニューアルする動機や狙いの例

1.Webサイトで新規顧客・取引先を開拓したい

商用専用Webサイトでなくてもこのニーズは普遍で、企業の最も多いニーズの一つです。ターゲットユーザーが問合せしてみたい、相談したい、見積を頼みたい、取引・購入したい、等の動機にマッチングさせるコンテンツ、導線づくり、さらにWebサイトにユーザーを誘導するマーケティング施策まで視野に入れる。

2.経営刷新・事業拡大・多角化・IPOなど、経営や事業の再構築が行われる

新事業が追加される程度であれば軽微ですが、事業再編や再構築となれば、サイト設計やコンテンツも大幅な刷新が必要な場合がある。

3.世代交代・企業(製品・サービス)ブランディング・ロゴデザイン刷新での作り替え。

ブランディングの刷新で、コーポレートカラー、キービジュアル、タグライン、企業スローガンやメッセージ等まで改変が及ぶことがあります。この場合コーポレートサイトも大幅な刷新となる。

4.会社案内や製品パンフレット・カタログをリニューアルしたため、そのデザインやブランドイメージを踏襲したWebサイトに作り替えたい。

自社の広報・広告媒体やWebサイトなどのブランドイメージを統一させることは大変重要です。これはメディアミックスという概念で、デザインやコンテンツのトーン、ブランドイメージやレギュレーションを、様々な媒体で統一的に運用すること。

5.新卒採用強化のため採用情報の発信力向上による刷新

採用情報を企業Webから独立させ、採用Webサイトに格上げする等でリニューアルするケースです。採用メディア・採用ナビと連携させる、クロスメディア展開も視野に入れることが重要。

6.コンテンポラリーなUIデザイン

コンテンポラリーなWebのデザインは、デザインという概念よりもレンジを広げ、UI(ユーザー・インタフェース)という考え方で、サイトにアクセスして、サイトを気持ちよく回遊する導線を体験させること、またそこで得られる情報の付加価値への共感。つまりサイトでのコンタクトポイント・タッチポイントを介しての、ユーザーエクスペリエンスに重点を置く、ブラウザー機能を最大限に活かし、ユーザーとコミュニケーションを最適に行えるデザイン・レイアウトの概念です。デザインマターとしては、ブラウザーをフルに使ったワイドデザイン、フラットデザイン、タイルデザイン等に代表されるものです。

02企業Webサイトのリニューアル要件

コーポレートWebといえども、経営課題を解決することから、新規顧客開拓、採用戦略、企業価値向上等まで、ビジネスの機会につなげることや、商用としてターゲットとするユーザーにリーチするなどの機能は、昨今では当然のミッションとなりました。
従って、商用・ECサイトではなくても、ビジネスに活かしたい、成果を出したいというニーズは益々増加の一途をたどります。
しかしながらリニューアルをしたからといって、にわかに目的効果を発揮できるとは限りません。普段よりセッションの多いWebサイトであれば、アクセスユーザーへのアクションで何かしらの波及効果はあるかもしれませんが、一般的なコーポレートサイトであれば、ビフォア・アフターの変化はほぼ無いといっても過言ではありません。
後述しますが、そこで重要なのがリニューアルした企業Webサイトのマーケティング施策やWeb広告、プロモーション施策、検索対策です。またユーザーとのコンタクトポイント創出から見込み客へ醸成していくプロセス管理やそのためのマーケティング・オートメーション(MA)を導入することで、初めて商用やビジネスの効果につながります。
リニューアルしてピカピカに生まれ変わったのだからこそ、これらの施策が活かされ、結実へのプロセスをつくり上げていきます。

03商用・ECサイトのリニューアル要件

コーポレートWebでも商用が求められる昨今、商用やECの専用Webサイトは、その目的とする成果獲得は必須であり、それがそのサイトの存在意義です。商用やEコマースとその目的は特定されていますので、リニューアルの狙いは現状のWebサイトを踏まえ、より高い効果を求めることにつきると思います。企業間取引ではターゲットユーザーへのリーチを促進し、反響営業のプロセスづくりを、またダイレクトにWebから商品やサービスを販売、或いは資料請求からの間接売買につなげるEコマースなど、検索サイトや広告、マーケティング施策によりターゲットユーザーをWebに誘導できても、コンテンツの品質や導線設計で、そのユーザーが欲しい情報にスピーディにたどらせ、錯誤なく理解から共感に導くこと、この二つがかみ合うことが、何よりも重要です。
ユーザーといえども人間、これらがうまく機能しても、最後に安心して、信頼・好感を持って問合せ、購買、見積依頼の動機に背中を押すのは、企業やサービス・製品のブランドイメージです。
Webサイトのデザイン性、コピー表現、コンテンツのクオリティなど、全てにわたって精査が必要です。ただしこれは決してメガブランドとか欧米の有名ブランドを意味するものではありません。
このブランディングはリニューアルの際には、ぜひ見直してみたいものです。
これらの点を踏まえ、WEbのサイト設計・コンテンツ設計の全てにわたって、見直し作業を進めてまいります。

04リニューアル後からが本番

いくら上質なコンテンツや理想的なサイト設計のWebをつくり上げても、リニューアル後に、その運用をきっちりと行わないと宝の持ち腐れになります。つくること、リニューアルをすることが目的になっては本末転倒です。意外とよくある話です。
会社として大きな投資をし、ご担当者様、プロジェクトチームの皆様は、貴重な業務の時間を割いてリニューアルに取り組むわけですから、計画に沿って、目的に向かって、Webサイトづくりに臨むことが重要です。
その効果的なリリース後の運用を大別すると、一つ目はマーケティング施策によるユーザーへのリーチ、もう一つは広告・広報手段によるリーチです。またユーザーをWebサイトに誘導できても比較的短期にその結論、いわゆるコンバージョン=問合せや購買行動への転換ができる場合と、結論が中長期に及ぶ場合があります。BtoCであれば比較的短期勝負ですが、BtoB取引の場合、コンバージョンまでが中長期に及ぶことは珍しいことではありません。この間いわゆる見込み客づくり=リードナーチャリングは重要な施策となります。

05【導入事例】Webサイトリニューアル -Before & After-

【事例-01】オムロン直方株式会社 様/産業用電子機器の開発・製造

リニューアルの経緯《リニューアル》

産業用電子機器の開発・製造受託を事業とするオムロングループの中核企業。組込み電子機器のEMS・OEM生産に強みを持ち、グループ内企業間だけでなく、国内はもとより海外のエレクトロニクスメーカーとの取引を拡大させています。
当初Webをはじめ会社案内、事業案内、製品パンフレット等の各種媒体が、部署ごとに複数の業者に発注しており、そのデザインの統一性が無く、全媒体の一体的なブランドイメージ確立を求められていました。また大きく開発部門と生産部門の2大組織に分かれる事業体制の連帯感が薄れており、厳しい競合とのシェア争奪に打ち勝つためにも、2大組織が強い連携とそのシナジーを産むための意識改革も必要でした。その経緯から総合ブランディングを実施することとなり、そのコアコンセプトを「クロスサークル」で表しました。
当然Webサイトもその枠組みの一角として、構築したブランディングの指針の下、全面リニューアルを行いましたが、それから6年を経過し、マーケットのニーズの変化や技術革新から、さらに情報やサイト構成の再構築が必要となりリニューアル制作を行うこととなりました。

Webサイト”Before”

総合ブランディング制作の枠組みの一角として、コーポレートWebサイトの最初のリニューアル制作を行いました。それまでのWebサイト自体のコンテンツは、電子機器製造としての意味合いが強かったため、対外的にWebサイトを見たユーザーが、電子機器・部品の生産工場と認識されることがしばしばだったようです。従ってEMS・OEMの情報ページを新たに設け、開発受託と生産体制をワンストップ対応できることを明確に打出しました。
もちろん新VI基準に則ったブランディングの要素と精神を、サイト全面に反映させるものでした。
その結果、開発受託の新規オファーは確実に増えることとなりました。

“After”の新Webサイト

最初のリニューアル制作から6年がたち、市場ニーズやサービスレベルの変化が、サイトコンテンツの再構築を必要とするようになってきました。また企業ブランディングにウエイトを置いたコンテンツの在り方も含め、BtoBのターゲット企業に必ずしもジャストミートできるものではなくなってきました。
特に情緒的・抽象的な表現や説明は、逆に専門性を損なうことにもなりかねず、ターゲットとするエレクトロニクス企業のペルソナには、機能的な情報を、より具体的レベルで提供できる情報構成としました。
昨今ではメーカーのファブレス化が一層進み、EMSやOEMのニーズが拡大している市場環境の中、ユーザーが最も同社様に期待するこの事業領域の情報を充実させることとしました。
前回のリニューアルで構築した企業ブランディングのDNAはしっかりと存続させ、ファーストビューではブランディングのコアとなった「クロスサークル」は、脈々と生き続けています。

旧・WebサイトのTOPページデザイン
旧・WebサイトのTOPページデザイン

ヘッダー・社名ロゴ表記・色彩計画はオムロングループVIマニュアルに則ったインターフェースデザインです。メインのイメージ箇所に配置している重なり合った円形のオブジェクトが「クロスサークル」です。開発と生産の2大組織をオーバーラップさせシナジーを創出するキービジュアルです。そのセンターに「Link with Sense」というタグラインも、オムロンDNAを受け継ぐメッセージ。

新・WebサイトのTOPページデザイン
新・WebサイトのTOPページデザイン

ファーストインプレッションのTOPイメージで、EMSとODMの入口があり、スピーディにユーザーニーズに応えていこうというダイナミックな導線。同社様の強い意思の表れと言える。すぐ直下に目的別サービスの導線を置き、大きく機能性重視のWebサイトに様変わりした。
企業ブランディングの定着を見て、ビジネスマター直結に舵を切ったリニューアル事例として代表格と言える。

【事例-02】アローテクノ株式会社 様/産業用装置機器メーカー

リニューアルの経緯《古典からコンテンポラリーに衣替え》

金属加工製品の製造工程で発生する金属切削屑(せっさくくず)の脱油装置、コンベア運搬装置、粉砕装置等の開発・製造するメーカーのWebサイトリニューアル事例です。
2005年に最初のリニューアルを弊社にて請け負った経緯は、同社様の総合カタログを作成したことから始まります。完成度高いそのカタログのコンテンツとデザインは、現在も継続的にご利用いただき、古典性や陳腐性を一切感じることさえないと言えます。

Webサイト”Before”

製品カタログの制作により生まれたブランディングデザインとコンテンツを生かしたWebリニューアルです。
お客様の製造環境にあわせてコーディネート、カスタマイズする製品群を紹介。製品カタログとしての役割を担うWebサイトとして制作しました。
前述の通り、カタログとのデザイン連動性で、製品力・サービス力だけでなく、企業の信頼性向上を図ることを目的としました。

“After”の新Webサイト

品質の高い製品群はあくまでもサービスの基盤として情報量を厚くし、製品の特徴と高品質を伝えるコンテンツとしました。その高品質な製品の機能性の高さに加え、充実したアフターフォロー体制、また個々の製品のユーザーの工場環境に応じた、その構成力・提案力を事例を通して理解してもらう。工場が抱える金属屑の廃棄処分、環境問題にいかにオーダメイドで対応できるか、同社様が大手取引先から望まれる本質を発信し、競合他社と比較した際、その優位性・差別性を強く発揮できるコンテンツ設計としました。
さらに対象が大手企業の生産工場だが、過去のアクセス情報でスマホ端末のアクセスが多くなっていることから、モバイル対応のレスポンシブ設計にし、ユーザーのアクセシビリティも確保しました。

旧・WebサイトのTOPページデザイン
旧・WebサイトのTOPページデザイン

メインイメージをアーチ形にしているのが、制作した当時は奇抜なデザイン。このWebサイトデザインの基盤となったカタログは前述に通り完成度の高さを誇るものだが、Webは横幅の狭さやナビゲーションボタンが古典的で、今となっては懐古的。

新・WebサイトのTOPページデザイン
新・WebサイトのTOPページデザイン

初代とは一転してトレンドなフラットデザイン、タイル形式のナビゲーション。モバイルフレンドリーのUIデザインは、幅をブラウザ100%にしたフルビジョンの設計だ。コンテンツのターゲティング設定により、大手企業の生産管理者、環境設備担当者等へのリーチが徐々に多くなり、見込み客の質改善を伴ってきている。

【事例-03】株式会社トーショー 様/企業与信情報の分析・提供業務

リニューアルの経緯《リニューアル》

企業の与信管理情報の分析とその情報提供を事業とするリスクマネージメントのコンサルティング企業です。いわゆる企業取引における与信情報とは、一般的には顕在情報としては流通せず、独自ルートのインテリジェンスやその情報分析力は、企業間取引をする企業にとっては重要な情報源であり、これを独自のシステムで運用・提供するものです。
このことから、企業特性がなかなかブランディングし辛く、簡潔な言葉やデザインの視覚情報で自社を表現したいというリクエストに、2代にわたってリニューアルするプロジェクトに携わった、Before & Afterのケーススタディです。

Webサイト”Before”

企業与信情報の管理・提供の在り方が、人の経験値や感性に頼る手法だけでなく、これをデータベース化し統計システムを連携させたITの導入により、Webサイトでもそれらの情報を発信する必要に迫られていること。この背景は与信管理の新規導入を計画している企業、与信管理を一層強化しようとする企業に、Web検索でリーチする、この狙いに対応できるWebサイトが喫緊の課題でした。導入エントリーには啓蒙目的の与信管理の必要性を説くコンテンツやハウツー情報で充実させることとしました。
一方、企業のブランドイメージづくりには、情報という切り口で、戦国時代にウラ情報を駆使し、情報戦略で活躍した武将、”北条早雲”になぞらえ、Webサイト全面のキービジュアルに据えた企業ブランディングを展開しました。

“After”の新Webサイト

”北条早雲”についてはブランドイメージづくりに高い評価をいただき、4年経過した時点で、与信管理システムのアップグレードがなされ、さらに動画によるリッチコンテンツ中心で、エントリーユーザーへのメッセージ性強化を図りたい、というご要望に2代目のリニューアル作成を同社様と協議しました。
その結果、ここ数年の運用で、当初同社様で想定していた企業与信のリテラシーがあまり高くないことが判明、この際サイトコンテンツの与信リテラシーレベルを下げ、e-ラーニング風な動画と音声によるシンプルな教示方式をとることとしました。
また高度な専門性あるコンテンツはサイトから一掃し、配布用資料としてPDFダウンロードにて対応させました。その延長で、初心者導入本贈呈のユーザー登録も開設し、エントリーユーザーとのインタラクティブ性と見込み客づくりを狙います。
ブランディング第2弾については、「企業を成功へと導く」象徴的な存在として、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」をメインビジュアルとしました。初代の”北条早雲”に続き、歴史を動かしてきた著名な人物を起用、この別媒体として企業パンフレットとのメディアミックスデザインを共通化制作しました。

旧・WebサイトのTOPページデザイン
旧・WebサイトのTOPページデザイン

メインイメージの右端に鎮座するのが”北条早雲”。そのバックグランドは合戦絵図。そこに同社様の事業コンセプトである「大切にしたのが情報」というコピー。一見意味不明なれど、事業理解・企業認識をするとその意味の奥深さを感じてしまう。
ただボタンの凹凸処理や、左寄せのレイアウトが時代を感じさせる。

新・WebサイトのTOPページデザイン
新・WebサイトのTOPページデザイン

歴史上の著名な人物をモチーフにデザインリニューアル。事業ドメインの本質を意味深く企業ブランディングとしてデザインされています。サイトTOPで中上級ユーザーと初級ユーザーの両面に受け入れられるよう、導線を2分化しました。特に初代からの転換点として、エントリーユーザーに厚く、ハウツー情報の入口を充実させました。

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