01必見!「ペット保険の販売シェア拡大戦略」事例研究
アイペット損害保険株式会社 様 / 損害保険業
ご相談内容
- 現在資料請求用に使用しているペットを対象とした、保険商品の販促用パンフレットの効果を高めるリニューアルを行いたい。
- 保険商品のタイプとして、リーズナブルとスタンダードの2種類で展開していることをウリとしているが、これまでのパンフレットではこの2タイプの区分が、なかなかユーザーに伝わりにくいことから、資料請求後もヘルプデスク利用頻度が高く、申込みまでの時間が長くかかっている。資料請求パンフレットの改善でこの状況を解決できないか。
02パンフレット専科の提案
ヒアリングからの現状分析と要件
- ペットの損害保険を主にネット通販で展開、自社メディアを中心に、楽天やYahoo!等のペット保険比較サイトでもダイレクトの申込み、資料請求を受付けている。この比較サイトでは十数社のペット保険が紹介されており、競合他社が多くマーケットは寡占状況である。
- 保険商品はペットの損害保険で、スタンダードタイプの「うちの子」とリーズナブルタイプの「うちの子Light」の2種類を主力商品として直販している。
- ユーザーの資料請求でパンフレット(旧)を送っているが、資料請求をしているにも関わらず、何度も再問合せがあったり、資料請求から申込みまでの経過時間が想定以上に長いことや、そのまま離脱になることも少なくはない状況。
- その現状使用のパンフレット(旧)が同社様の感触で、資料請求ユーザーの「何となくわかりにくい」という声、実は2タイプの商品の区別がユーザーに分かりづらいのでは?きちんと理解されていないのでは?といった疑念を持つようになった。
- ユーザーの理解から共感を得ないと、競合ひしめくマーケットで、すぐに他社に関心が移ってしまう傾向がある。
- このような問題を解決するためにも、この際パンフレットを全面リニューアルし、資料請求によるユーザーのスピーディな理解促進、申込みまでのリードタイムを短縮、さらには離脱を回避する策を講じたい。
- その現状パンフレットは、中綴じの16ページ構成で、表紙を除くパンフレットの前半でスタンダードタイプ、後半でリーズナブルタイプの台割で商品説明している。このことに初めて出会うユーザーが、2タイプから選べる、という期待感がきちんと訴求できていないのでは?という弊社なりの仮説を打ち立てた。
デザイン・コンテンツの組立て-01
レギュラー派?それともLight派? 表紙を二つに切ったら、そこに答えが。
2つの商品タイプを表紙から明確に分けることができれば、ユーザーは直観的に2タイプを意識して保険サービス内容を見ることができる。もっと2つの商品の存在を強く認識できるのでは、と表紙から2分割の構成にした。同時に青とオレンジに色分けをすることで、それぞれの商品のカラーアイデンティティを主張させることとした。
CHECK POINT
中綴じ16ページ製本の冊子なのに表紙が観音開きの変則的なスタイルのようですが、実はさほど変則でもありません。ちょっとした工夫でこんな仕様もできてしまいます。ここでは説明しづらいので、弊社パンフレット相談室をご利用いただければ、現物パンフレットを手に取って、その仕掛け、ギミックをご覧いただきたいと思います。
デザイン・コンテンツの組立て-02
閉じた状態から開いていくと、レギュラー商品とLight商品に自然に分かれていく。
表紙を開いた観音開きで、2タイプの特徴のサマリーを一覧できる直観的な構成。この時点で、詳細を除くそれぞれの保険商品の全体像を俯瞰的に見せ、2タイプの商品特徴を強く認識させるようにした。
デザイン・コンテンツの組立て-03
クロージングのために2商品の比較対象表を後半ページに
一通り商品理解がなされたところで、さらにダメ押しでクロージングできるよう、また錯誤なく商品別認識を持てるよう、後半のページに単純比較表をビジュアライズさせて配置した。これにより格段にユーザーの理解度、共感度が高まり、ヘルプデスクへの問合せが減りコストダウンに直結した。
03効果の検証
- 現状のパンフレットに差し替えて販・資料請求促の送付に使用したが、差替えたその月からこれまでの課題を一気に払拭する効果が表れた。
- まず資料請求からの保険申込み数が大きく増加した。また資料請求から申込みまでのリードタイムがドラスティックに改善した。この転換より、申込みの迅速化から販売促進に確実につながっていった。
プロジェクトの総括
- これまでパンフレットでは実現し得なかった2大商品の識別。ちょっとした仕掛けの工夫で、ここまで大きく違いを表現でき、しかもそれが如実に販促結果に表れたという高い評価をいただいた。
- 資料請求からのコンバージョンが高いため、メディアや比較サイトでも資料請求に持ち込む戦略に転換した。
- 寡占市場の競合状態の中で、確実にシェア拡大、販売促進を実践できている模様。
アイペット損害保険株式会社様 企業情報
- 所在地:東京都港区六本木1-8-7 アーク八木ヒルズ10F
- 事業内容:損害保険業
- 設立:2004年5月
- Webサイト:オフィシャルサイト http://www.ipet-ins.com/