01広報パンフレットの効果
「広報パンフレット」とは一般的にはニュースレターとも言われています。
この導入メリットのひとつは、「企業姿勢」や「業界動向」などの幅広い情報を定期的に発信することにより、様々なユーザー・顧客に対して好感や信頼の土壌づくりができることです。ビジネスは多彩なステークホルダーとの関わりの中で行われるものです。お客様はもちろん、社員・パートナー企業・金融機関・株主など、あらゆる方面に情報公開し、友好関係を築くことが事業・経営の潤滑油になることは言うまでもありません。価値観の共有による結びつきは、利害関係以上に堅固な絆となるはずです。情報共有・啓蒙によってネットワークをつくり、ひいては取引、営業効果につながる間接効果は、必ずや期待できるものとなります。
またお客様に対しては、親近感の構築に加えて、「思い出させる」「忘れさせない」効果を発揮します。リピート利用を期待するビジネスであれば、定期的に思い出すこと自体が取引の動機になる可能性があります。特に取引頻度が少ない業態や紹介・口コミを期待する業態においては、ニーズが生じた時にタイミングよく検討のテーブルに載ることが重要です。
前述の通り、広報パンフレット、ニュースレター自体は直接の取引効果を狙っていなくても、定期アプローチによるつなぎとめ効果・共感を土台とする囲い込み効果が顧客層を拡大し、ビジネスの成果へとつながっていきます。
DMと広報パンフレットの違い
DM(ダイレクトメール)は、受注や資料請求などの成果を期待して発送する広告郵便物。これに対して広報パンフレットは、直接的な取引を前提とせずターゲットにとって役立つ情報や発信者の人柄が見えるようなトピックスを、定期的に発信するツールです。発信者の個人的な情報を公開する場合も多く、「ビジネス」を超え、より身近で親しみやすい存在として覚えてもらえる・思い出してもらえる、リテンション効果があります。
02広報パンフレットのスタイルや仕様
ではデザインや仕様はどうすればよいのか?
いくつかのタイプがあります。
一つは手づくり風なタッチの仕上げの広報パンフレットです。前述の通り、発信サイドの人柄やホンネの部分が垣間見える、ビジネスの香りを極力抑えた情報構成にする場合、手作り風なタッチがより読者の気持ちにスムーズに馴染むことができます。とはいえビジネスソフトの範囲で、本当に手作りで貧相なものになってしまうと、信頼性の点で逆効果を来す場合もありますので、ここは注意を要するところです。
もう一つは、そうは言っても、一定の企業規模や知名度がある場合、必要以上にフレンドリーになるのは、企業のブランドイメージや価値観を損なうため、一定の品格は保ちます。
サイズはA4やB5の規格サイズを避け、自由なサイジングは、むしろ異なる一面を見せたり、違う世界観を与えます。
広報パンフレット
パンフレット専科の広報パンフレットは、営業ツールであるとともに、ブランディング活動の一環です。デザイン・クオリティはもちろん、制作に対する姿勢や具体的な結果まで定期的にアピールすることで、信頼感を蓄積していきます。
E-mail版ニュースレター
最近増えているのが、htmlメールによるメルマガ。いわばメールで送るニュースレターです。制作コスト・発送コストが低く抑えられるというだけでなく、Webとの連動が容易なので、訴求する内容の幅が広がります。実績だけでなく、業界ニュースやスタッフの素顔が見えるトピックスを発信することで、親近感を醸成できます。
03機関誌パンフレットの効果
機関誌は広報パンフレットやニュースレターとは若干異なり、もう少し販促寄り、営業寄りといえます。とはいえウリウリになったり、即座にダイレクトにオーダーを喚起する、といったことにもあまり馴染みません。
よく目にする機関誌のパンフレット、リーフレットにクレジットカード会社、百貨店、航空会社、その他様々なメンバーシップに加入している場合に定期的に送付されます。
また鉄道車内誌、航空機内誌、定期バス等の車内誌などはフリーで設置されていたり、団体や協会等の加入によりやはり定期的に配布されます。
どちらにも共通しているのは、そこから直接的に商品をオーダーしたり、購買を促進する情報やネタは限定的で、間接的に利用を促進したり、関連するお役立ち情報だったり、季節・時節柄の情報、特集記事、連載記事…等々、顧客とのコミュニケーションメディアとしての記事・情報構成です。
サイズはスリムタイプの中綴じリーフレットからB5、A4の規格サイズと様々です。列車内誌、機内誌以外はDMで送ることが多いため、送料コスト、封筒のサイズ・形状も工夫が必要です。