01クリニックパンフレット導入の経緯
【導入クリニック】医療法人社団博心厚生会 アベ・腫瘍内科・クリニック 様
がん治療専門の免疫細胞療法の言わばパイオニア的存在のクリニック。以前より資料請求や講演会で配布するクリニックパンフレットを弊社にて制作したが、免疫細胞療法を医学的見地から一定の専門性をもって詳説している。
このパンフレットの重要な用途として、Webや雑誌広告経由の資料請求から、同クリニックへの誘客・集患に使用するもの。ドクターやスタッフの方々にはコンテンツと共にデザイン性も大変好感を持たれており、一定の誘客・集患にもつながっている。
ただ今後さらに来院・受診者増を図る目的で、リニューアルするのか、何か別の手立ては無いか、というご相談をいただいた。
02弊社の提案
現状のクリニックパンフレットは、ラグジュアリーで気品ある色調・デザインを誇り、同クリニック様のメディカルブランディングを体現するそのものと言えるもの。また先進の高度な医療技術やドクターの強い思い入れや心意気を余すところなくコンテンツに仕立てた。
しかしながら、専門的な医療情報に寄ったパンフレットのコンテンツは、知識のない患者やその親族・関係者には、少々重く敷居が高い側面もあったのでは?という仮説から、もっとその専門性を咀嚼して誰にでも理解しやすく、親しみやすいことをコンセプトにした、ライトタイプのパンフレットを別途に作ることが適してはいないか。
つまり従来のクリニックの専門パンフレットも、読み解けるユーザー向けに従来通り活かしつつ、リテラシーの低いユーザー向けとして、新たにライト版のパンフレットを新規作成することが、最も適しているのではないか、と同クリニック様の同意も得、このパンフレットの2本立てで誘客・集患対策を推進することとなった。
03実績紹介:公式パンフレット・ライト版パンフレット
【公式】クリニックパンフレット
このパンフレットを制作するにあたって、同クリニック様の医療コンセプトに基づくブランディング、CI・VI計画、ロゴデザインまでの医療アイデンティティ構築とブランディング制作一式に携わった。
そのコンセプトとブランディングデザインの精神を吹き込んだパンフレットです。
そのコンテンツは「見放された、行き場のないがん患者を救いたい」というドクターの一念が投入され、同クリニックとドクターの先進医療を表す集大成とも言える逸品です。言うなれば「プロダクトアウト」のパンフレット属性でしょう。
ロゴデザインが輝く【公式】パンフレットの表紙
重厚感の高いデザイン性は、このクリニックの院内インテリアデザインや調度品のラグジェアリーさを表すものです。高額な保険外治療はやはりその付加価値や相応のプレステージ感が重要。リテラシーや意識の高い患者やその家族へ、専門治療と医療技術のレベルの高さをパンフレットデザインで巧みにビジュアル化したと言え、ホスピタルブランディングそのものと言えます。
もちろんコンテンツは難解な専門用語や薬品名の連続する医療ライティング。意識が高いユーザーだからこそその価値がわかってもらえるのです。
【ライト版】クリニックパンフレット
専門の公式版パンフレットが、同クリニック様の優れた医療技術を専門性高く、ドクターの医療への強い想いを込めて、機能・イメージの両面でメッセージ性高く発信する媒体として作成されましたが、このライト版パンフレットは、その真逆を行くといってもいいくらい、一途に読み手の立場に立った、言わば「マーケットイン」のブランディングスタイルそのものです。
コンテンツはがん治療の最先端を行く、「エイビー・バックス」にフォーカスし、専門用語をなるべく使用せず、難解な医療システムも日常的表現で咀嚼し、さらにそれらを視覚的に理解を促す、愛すべきイラストレーションで効果を高めました。