01ブランディングの一角をなすキャラクターの必要性
キャラクターやマスコットの存在は、ロゴマーク、社名書体(ロゴタイプ)、タグライン、コミュニケーションマーク、コーポレートカラーなどと並んで、実は企業ブランディングや製品・サービスブランディングと同様の存在といえます。ただキャラクターの場合は、他のブランディングアイテムと比較して、よりオープンな、よりユーザーに身近な距離感での露出レベルといえます。
またオフィシャル性の高い企業ロゴマークやロゴタイプと持続性をもって同レベルで扱われる場合もありますが、期間限定やキャンペーンとしてのスポット扱いもあり、それだけに瞬発力のある存在感は話題づくりや認知度向上には最適とも言えます。
02デザイン・バリエーションと広報手段
デザインタッチとバリエーション
アニメタッチ、3D、シリアス、キュート、素朴な手書き風、アメコミ風、写実タッチ、レトロ風等々、様々なイラストレーションがあります。お客様からのお好み、ご要望をいただくことも可能で、既成のキャラクター、既に使用されているキャラクターのデザインをアレンジしたり、ポーズのバリエーションに対応します。
原則として弊社で企業パンフレットやカタログ、Webサイト内で展開する媒体連動のキャラクタープロデュースを行いますので、単にタッチを合わせたキャラクターづくりをするのではなく、媒体のコンテンツにフィットさせたタッチやデザイン性、媒体のコンセプトやコンテンツフローを前提とした構築が重要です。
広報手段
パンフレット、カタログ、コーポレートWebサイトの素材・マテリアルをいわばコンテンツの一角として提供します。実はこれだけでターゲットとなる企業や人々の目に留まることになりますが、もっと広くオープン市場での露出が要求される場合、新聞・雑誌、TV等のマス広告、プレスリリース、イベント・展示会のノベルティ・SP、スマホアプリやタブレット展開、プレゼントキャンペーン等、また展開する全ての媒体に反映させることが、キャラクターを効果的な広報手段たらしめることになります。
もちろんキャラクターを売るのではなく、あくまでも自社ブランドを拡張するための広報・露出手段であることは言うまでもありません。
03著作権と使用料について
作成したキャラクターやマスコットの著作権や使用基準に関して、作成後にお客様で完全買い取りいただくケースと、初期作成費用とその後使用するたびに使用料(ロイヤリティ)が発生するケースの、概ね2タイプに分かれます。展開方法、使用頻度などから選択します。
ただしいずれの方式でも、キャラクター、マスコットなどの著作物に対する著作権は弊社に帰属することになります。
買取方式
作成したマスコット・キャラクターを初期制作の段階で、以降発生する他媒体での二次使用や流用ではお客様で自由にご使用いただけますし、一切弊社は関与しません。費用は初期費用のみで<制作費+著作権使用料>となります。前述の通り著作権は弊社に帰属します。
ロイヤリティ方式
初期作成で制作コストのみですが、使用するごとに1回当たりいくら、バリエーション作成でいくら、と使用料が発生します。初期費用をある程度抑えたい場合に有効です。当然著作権は弊社に帰属します。
04キャラクター導入事例「伝説の電設マン」
導入企業/井上株式会社 様 <電設資材販売・電設工事業>
京都府福知山市では電気設備施工実績で、50%超を誇る同社様。地域のインフラ整備を陰で支えてきた事業のスタイル。それだけに地元でも一般知名度は決して高いとは言えないが、その高い技術力とマルチタスクの広範囲な事業領域を備える地方の実力派企業である。
井上株式会社 様 企業情報
- 所在地/ 京都府福知山市
- 資本金/ 4,000万円
- 社員数/ 約100名
- 営業拠点/ 京都北部5ヶ所
見えにくい「黒子」企業の姿を、愛される顔に。
縁の下の力持ちで地域の電設インフラを支えてきたその業種的特性から、創業からの長い歴史の中ででも、広告や企業PRはほとんどなされることは無く、ゆえに地元においてでさえ決して知名度が高いという状況ではありませんでした。
しかしながら近年、新卒採用や展示会出展、地域活動を活発化する中で企業の「顔」を出す機会が増え、ある意味ベールに包まれ「黒子」的存在の同社様が、出過ぎずそろそろ表舞台に顔を覗かせることに、機は熟したのではないかという弊社のサジェストと同社様の気運が一致し、親しみやすい、それでいて同社様の存在感を巧みに表すマスコット的象徴での、コミュニケーション機会の創出を目指す、愛されるオリジナルキャラクターの制作に取組むことになりました。
モチーフは「忍者」で固まっていく
また創業70年を目前として、地元に根付き地元と共に発展してきた「伝説」と、やはり「黒子」的事業特性から「忍者」が同社様の存在をよく表すという共通認識となり、伝説と電設とをかける「伝説の電設マン」の命名の下、モチーフとして固まっていきました。
以下のイメージがその基本デザインとなりました。
インターナル要件
本デザインに基づき、年間優秀社員の表彰にこの忍者君「伝説の電設マン」を立体トロフィー化しました。
また社内・社員間に馴染ませる目的から、多目的の再剥離シール、マルチステッカーを作成しました。
アウトバウンド要件
同社様が今後ともに力を入れていく社員採用に「伝説の電設マン」を活かす方法として、企業説明会や合同説明会での演出効果を狙うこととした。学生に馴染みのいいキャラクターは会場でも差別性や存在感を発揮させることとしました。
そのプロモーション展開として、
「採用ナビ」⇒「自社Web・採用サイトエントリー」⇒「企業説明会・企業合同採用説明会」
の経過で随所に「伝説の電設マン」を様々なスタイルで登場させ、学生とのコミュニケーション媒介、タッチポイントとして活かすこととした。
当然各種採用説明会では企業パンフレットにあわせ直近の説明会では、この「伝説の電設マン」キャラクターがナビを務める、同社様独自の「iアカデミー」という新入社員の研修プログラムのパンフレットも配布、会場ではかなり話題性をもった様子です。
「iアカデミー」という人材育成プログラムのナビゲート役
同社様独自の教育プログラム「iアカデミー」のプログラム内容を、採用案内パンフレットのコンテンツにで構成、そのナビゲーション役に電設マンを起用した。電設マンの基本カラーからこのプログラムのコンセプトカラーである赤を採用、頭巾・衣裳のシンボルカラーとしました。