Client

株式会社
ケージェーシーソフトウェア 様

企業説明会後の選考過程でのリタイアが悩み。
エンゲージメント向上を掲げ、
このアジェンダに真っ向から挑む採用戦略、
広報メディアの多次元展開が決め手。

「人間として信頼される技術集団」を誓いに、
千葉で地域密着型企業として、取引先や人財にも恵まれ、
サテライトオフィスを海浜幕張に置くほどに成長を遂げた20年。

しかしながら採用シーンにおいて、人気のICT業界の採用難は慢性的。
一部では業界への理解不足などもあり、
同社も厳しい採用活動を余儀なくされている状況。

実はそのような中でも、
入社前はプログラムやシステム開発に関心の薄かった学生が、
今や同社で立派なエンジニアとして成長し、活躍しているという。

そこで弊社がクリエイティブの軸に据えたのは、
学生や求職者に業界をよく理解させ、
同社を身近に感じてもらう『ロボット』でした。

Our Creative

プロデュースしたクリエイティブ一覧

ブランディング
  • キャラクター
広報メディア
  • 会社案内
  • 採用パンフレット
Webサイト
  • コーポレートサイト
  • 採用サイト【採用情報】
クリエイティブ
  • 取材・コピーライティング
  • 撮影
Company Profile

企業情報

所在地 本店|千葉市中央区富士見2丁目22番地2号
サテライトオフィス|千葉市美浜区中瀬1丁目3番地 幕張テクノガーデンB棟4F
代表者 代表取締役社長|安藤 勉
業種 コンピューターソフトウェアの企画・開発及び販売
取引先 株式会社IHIエスキューブ、株式会社荏原製作所、株式会社ケーヨー、株式会社情報システム工学、ちばぎんコンピューターサービス株式会社、テックスエンジソリューションズ株式会社、東日本NSソリューションズ株式会社、他
弊社開催「セミナー」への “常務” ご参加で個別無料相談会を利用

当「株式会社ケージェーシーソフトウェア様」と弊社との接点は、弊社主催のセミナー、「AEM企業広告・広報戦略オンラインセミナー|失敗しない!初めての会社案内づくり」。同時開催の『個別無料相談会』のご利用だったが、同社 ”常務” 直々のご相談でした。

毎月開催している弊社の「Webセミナー」。毎回多数の視聴企業で賑わう人気のプログラム。こちらから視聴申込みができ、無料相談会にも申込みが可能。

01
Recognition of Current Situation

同社の現状認識

採用課題の前に、同社の事業を巡る現状を捉えました。
事業の現状認識・特徴、顧客属性、人事制度まで広範囲で要件を整理しました。

1. 企業属性

  • 創業20年、千葉で地域密着型企業として成長を遂げている。
  • 事業拡張からサテライトオフィスを海浜幕張に進出。

2. 事業領域【特徴・強み】

  • 受託先は大手企業が中心で、基幹業務システムのスクラッチ開発がほとんど。
  • ソフトウェア開発とICTインフラ基盤技術が事業の主軸。
  • 大規模案件が多く、長期の開発期間の常駐から、プログラマー・エンジニアは系統的に高い技術を修得できる。
    業界傾向としては数週間〜数ヶ月程度の短期常駐が多い

3. 人事・教育制度

  • 同社で活躍するICTエンジニアは、異業種参入やシステム開発志向では無い社員も多い。
  • メンター制度により能力に応じて1〜3年にわたる、独自の充実した人財育成制度を持つ。
02
Status of Recruitment Issues

ヒアリングによる
同社の採用課題状況

1. 企業説明会は集客できてもクロージングは限定的

ICT企業人気のご時世から、やはり同社においてもエンジニアやプログラマー志望の学生は、採用企業説明会やインターンシップでは一定の学生集客が図られている。
ところがその後の面接や選考段階で辞退や自然消滅で欠け落ちていく状況がある。

ヒアリングを受けての要件定義

企業説明会後、選考過程でのリタイア求職者が多い

ソフトウェア開発とインフラ基盤技術のICT企業で、企業説明会は一定の集客力はあるが、限定的な知名度やSES事業ということからか、選考過程で離脱者や内定辞退者が少なく無い

2. 企業理解・業種理解の不足は否めない

ICT業界は人気沸騰気味、慢性的人材不足は喫緊の課題として、同社もご多聞に洩れずその渦中にあるのです。
またSES(システム・エンジニア・サービス)事業に対する固定概念があるせいか、同社を知れば知るほど、同社へのロイヤリティを高める就活生・求職者がいる反面、離脱者が少なからずいるのも事実で、その時点では看過せざるを得ない状況であったと言えます。

ヒアリングを受けての要件定義

求職者の企業理解・業種理解不足

ICT企業への就職を希望する学生・求職者は、SES事業も選択肢。ただ事業領域的に不安感や先入観があるのは事実
また高く無い知名度からして、志望度も決して高く無い。

3. 現状の採用メディアに不満

リニューアルするまで存在した採用パンフレット、コーポレートサイト、採用情報等、つまりその時点での各種企業メディア、採用メディアは、同項目前述の01や02のアジェンダに対応できる機能的装備は無く、目的最適化は考慮されておらず、その時点の課題に対応できるモノ・コトのスペックは無い。

ヒアリングを受けての要件定義

現状の採用メディアに不満

リニューアル以前もコーポレートサイトや採用パンフレットなどは存在していたが、前項01、02の課題のソリューションを期待できる、戦略的メディアのスペックはもち得ていない。

IT・システム業界に興味が無い学生もターゲット

同社で活躍する社員の多くが入社時点はビギナー。
IT・システム業界に関心が薄い学生、関心を持っていても学生は実務経験無し、また異業種転職者含め、入社後の同社の手厚い教育制度、人材開発制度により、メキメキと能力を高め、大手企業の長期案件により、高い技術力を身につけることを可能としている。

↓

これら課題状況、要件定義を受けて、
各種のメディア制作展開に通底する「ブランディング」のコンセプトを策定

03
Strategic Concept

ブランディングの
戦略コンセプト

Branding Themes

ブランディングテーマ

『エンゲージメント向上の採用ブランディング』

コンセプトの基本スキーム

採用活動・選考過程において、
求職者の企業理解・業種理解を促進することにリソースを集中
ミスマッチや取りこぼし無く、目指す人材獲得に繋げる。

業界で強い傾向のあるステレオタイプを排し、
同社の個性や独自の文化・価値観を重視
する。

Creative Concept

メディアクリエイティブのコンセプト

業界経験者はじめ、異業種転職者、プログラマー志向の新卒・不特定志向の新卒等、想定できる求職者ターゲットを細分化し、企業理解から共感へとエンゲージメントを高める情報設計を目指す。

キャリア経験者・同業転職者

同社のSES事業の特徴、強み、優位性にフォーカスし、深い企業理解へ導く。

新卒採用・異業種採用

同社のプログラミングやシステム開発の社会的意義、貢献性に関して、好奇心に訴える視覚的な表現方法で興味を喚起する。

BRANDING & CREATIVE - COMPREHENSIVE BRANDING CREATIVE PLAN

04
Creative Works

クリエイティブ作品紹介

優先課題の採用エンゲージメント改善から、採用パンフレットを先行させ、
コーポレートサイト&採用情報と会社案内を同時進行させることとしました。
全てのメディアには前項「04ブランディングの戦略コンセプト」で策定した定義を軸に据えます。

Creative Works 01

採用パンフレット制作実績

企業説明会や資料請求でスピーディに全容を伝えるため、
一覧で視覚的に興味を持たせる構成として、観音折り、中面全面オープンのコンパクトな仕様を採用。
その見開き面を見れば、ソフトウエア開発やSEの仕事を視覚的に、直感的に掴めるよう、
また “Z世代” の求職者に楽しく見てもらう、といった工夫を凝らすこととした。

  • キービジュアルとしてオリジナルキャラクターの「レトロなロボット」を起用。IT・システム業界に関心の無い学生、未経験求職者へ興味を喚起させるブレークスルー役。
  • それを「ロボットの開発・製作」として、ロボットキャラクターが出来上がっていく過程をシステム開発に準え、社会インフラ、防災、科学技術など、社会貢献への原動力になるストーリー設定。
  • あえてA4/6ページの三面見開き構成とし、ロボットが開発・製作〜運用までを一覧させる。
  • 採用パンフレットの表紙デザイン

    オリジナルキャラクターとして創作したレトロなロボットが勇ましい。災害発生を果敢に食い止める姿。ITやシステムの制御が社会を救う様を描いている。

  • 採用パンフレットのファーストオープン

    A4/6ページの表紙を開くと、左面はロボット開発の始まり。コンサル、要件定義の上流工程。右側では観音折りが現れる。

  • 採用パンフレットのフルオープン

    ロボットキャラクターが出来上がっていく過程をシステム開発に準えた三面オープンビュー。ロボット完成後は社会の様々な場面で活躍する様を表現する。

Creative Works 02

キャラクター制作実績

企画当初からこのキャラクターを必須要件に設定していたわけではなく、
実は前述採用パンフレット制作の過程で、同社とのセッションの中から図らずも産み出された。
採用パンフレットに求めるビジュアル直感性、楽しさという要素、
さらにブランディングテーマの、
「企業理解・業種理解を促進することにリソースを集中」ということから、
敷居を下げ、楽しく業種理解・企業理解に活かせるという弊社の思惑があります。

  • 前出「採用パンフレット」で誕生した「レトロなロボット」、本プロジェクトではオリジナルで書き起こしたキャラクターとして、採用メディアでは主役として登場させる。
  • メディア展開後、社内でも浸透し、社内資料、プレゼン資料等に活用されている。
Creative Works 03

コーポレートサイト制作実績

目的なビジネス、採用活動に効果的に活かせることを主眼とするが、
特に本プロジェクトの重要ミッションである採用エンゲージメント向上に高いウエイトを置く。
求職者のインタレストにダイレクトに影響を及ぼす事業の特徴や強み、企業属性など、
採用パンフレットからの流入連携性、情報整合性と共に、サイト内採用情報を採用サイトという位置付けで、
当コーポレートサイト内で運用するため、サイト内で企業情報と採用情報をハイブリッドで機能するよう、
情報設計を行う。

  • TOPページや各ページ、ファーストビューイメージに素朴な積み木を採用。ステレオタイプな固定概念に囚われず、自由な組み立て方や、自在な発想を大事にする社風を表現。
  • 同じくメインビジュアルに、千葉の空撮や幕張のイメージカットを使用し、地域密着性を強調し、地元志向の求職者・就活生へのアピールにも繋げる。
  • 採用もさることながら、BtoB取引の新規ニーズも狙う要件もあるため、同社の事業内容の特徴・強みを簡潔にまとめ上げた。
  • また既存顧客向けにも、アップセル・クロスセルを目指す深耕営業にも活かせることを目指す。
コーポレートサイト|TOP

メインビジュアルに海浜幕張や千葉空撮で同社のアイデンティティを示し、積み木でカタチに囚われない自由な発想力、創造力を活かす人材活用のイメージを醸成。

コーポレートサイト|「事業スタイル」

同社の特徴、事業の強みに深く言及。求職者へのアピールだけでなく、BtoBリード獲得にも存在感を訴える。

コーポレートサイト|「技術・開発」

同社の最も得意領域の製造業、流通業、建設業など6業種に関して、業務フローの概念図を交え詳細に解説。特に新規でSES開発や事業アライアンスを検討している企業へは強いメッセージ性を持つ。

コーポレートサイトスマホ版の3ショット
コーポレートサイトを見る
Creative Works 04

採用サイト《採用情報》制作実績

前述の通り、コーポレートサイト内採用情報ですが、ここでは採用サイトという位置付けとします。
弊社が重視したのが採用パンフレットとの情報棲み分けです。
企業説明会で配布する採用パンフレットで同社や職種への強い関心・興味を惹き、
当サイトへ誘導、そこでより具体的で詳細な情報を提供、求職者をリテンションさせ、
その後の選考プロセスでのリタイアを抑止するスキームです。

  • 基本的に前出採用パンフレットのコンセプトを踏襲するも、メディア属性や使用タイミングの相違から役割を分担。
  • サイト全域で採用パンフレットで起用した「レトロなロボット」をキービジュアルとした。
  • 企業採用説明会配布の採用パンフレット、それを引き継いだ採用サイト《採用情報》は、求職者・就活生の選考が進行するにつれ、企業理解を深耕できる情報設計を目指した。
  • 社員教育、人材開発制度に関し、一歩踏み込みチャート図を表現しながら、視覚的刷り込みを狙った。
採用サイト《採用情報》|TOP

コーポレートサイトの採用情報としては充実度が高い。そのためあえて採用サイト《採用情報》とし、メディアとして独自扱いをしている。

採用サイト《採用情報》|「先輩インタビュー」

1名の新卒、2名のキャリア採用の3名にご登場いただいた。異口同音にやはり大企業への常駐でハイレベルな仕事に携われること、また中長期の業務従事で継続的にスキルアップができること、これらが同社魅力的であることを自ら語っていただいた。

採用サイト《採用情報》|「メンター座談会」

「誰だって最初はプログラムのビギナーだ!」という少々チャレンジングなコピー。その中で社員3名、人材の教育開発にも従事するプログラマー現役メンターの座談会。サイトでは横スクロールでその様子を窺える。

採用サイト《採用情報》を見る
Creative Works 05

会社案内制作実績

コーポレートサイトリニューアルのミッションの一つであった多目的ビジネスに活かす。
サイトからの新規取引オファー、既存顧客の深耕作戦に活かす要件定義。
また採用面では企業説明会で採用パンフレットと一対にして手渡すため、
情報の棲み分けと役割分担を明確に定義した。

  • 会社案内としてはコンパクトなA4/6ページ観音折り仕様。
  • 事業領域や事業の特徴を簡潔明瞭に、コーポレートサイトと共有。
  • コーポレートサイトからの新規問い合わせへの営業活動、また既存顧客へのリテンション活動に活かす。
  • 表紙ではコーポレートサイトで使用した、ホームグラウンドの千葉市を俯瞰空撮イメージに、
    「Knowledge Join Customer Software」の企業メッセージをタイポグラフィで表現。
  • デザインのトーンアンドマナーとして、コーポレートサイトと同様、イメージ画像に青いフィルターをかけるアレンジ。
  • 観音開き中面下部にフラップ加工をし、キャラクターロボットを登場させる。
  • 会社案内表紙(左)・ウラ表紙(右)

    表紙には千葉空撮を背景に「Knowledge Join Customer Software」の企業メッセージ。タイポグラフィが洗練されたデザインが事業の高いクオリティを創造する。

  • 会社案内見開き|右側片観音のファーストオープン
  • 会社案内|中面フルオープン

    センターページ下部のフラップで登場するキャラクターロボット。採用メディアのシンボルだったが、ビジネス向けにメッセージをアレンジ。

CREATIVE CASTING

クリエイティブキャスティング|スタッフ紹介

Staff in Charge
  • アカウントプロデューサー
    武田

    優しく真摯な同社様の姿を表現すべくデザイナーはじめスタッフ一同と考え抜いたアイデアを軸に総合的なブランディングを達成できました。
    それは代表、常務をはじめとする同社の皆様の深い
    ご理解、ご協力あってこそ。ありがたく思います。

  • Webディレクター
    赤塩

    サイトをリニューアルするにあたり、ヒヤリングを繰り返す中で、SEを企業に派遣するビジネスを展開する同社様において大切にされていると感じたこと、それは「技術力だけではない“人間力”のある人財」。
    優れた技術力があっても、常駐先でうまくコミュニケーションが取れないようではプロジェクトに支障が出るでしょうし、常駐を希望するお客様にとっても、長い期間共に開発を進めるメンバーであり、できれば“人柄”も気にしたいところでしょう。
    そのような同社様の「人財力×技術力」を、お客様や求職者に対してどのように訴求するべきか? に趣を置きながら、「“知的さ”と“優しさ”の融合を感じさせるサイト」を目指し、ディレクションをさせていただきました。

  • デザイナー
    生川

    私はCreative-03~05を担当させていただきました。
    同社様の大切にされている考え方や事業の特徴を伝えるためにふさわしい表現はなにか、という点を重視し模索しながら進行しました。
    また、先に誕生したロボットキャラクターとの親和性も考慮しつつ、各ツール毎の目的や効果を意識してデザインしています。

  • デザイナー
    田中(ウームデザイン)

    学生さんがプログラミングを趣味ではなく仕事として選択することにあたり、イメージしにくい部分や不安感に対してどのようにアプローチできるか。様々なアイデアの中から真面目で優しいクライアントの姿をロボになぞらえ、スゴロク風に仕事の流れを表現するに至りました。また、それらを的確に表現できるようイラストレーターさんには腐心して頂きましたが、結果的に分かりやすく親しみの湧くパンフレットに仕上がったと思います。

  • コピーライター
    井上

    大小さまざまな企業が林立するソフトウェア業界にあって差別化は困難をきわめます。にもかかわらず多くの会社は、テクノロジー・オリエンティドな訴求になりがちです。本ブランディングの発端になった採用パンフの企画・表現にあたり、私たちがテーマとしたのはプログラミング本来の豊かな発想による楽しさ、面白さ・遊び心です。それを切り口に表現することで、他社と差別化されたイメージ定着が図れたのではないでしょうか。また、総合ブランディングにおいては、「千葉」というローカル性にも留意。狙ったターゲットに着実に響くコミュニケーション表現ができたかと思います。

  • イラストレーター
    川村

    難しい内容を分かり易く表現する目的で
    イラスト制作をご依頼いただいた案件でした。

    ADの方の自由な発想且つ的を射たディレクションに導かれ
    親しみがあり、ターゲットに興味を持っていただけるような
    イラストになるよう心がけて作業いたしました。

    学生の方にクライアントのメッセージが届けば、うれしい限りです。

  • フォトグラファー
    青木

    システムエンジニアの魅力をいかに写真で表現できるか。「人財」を大切にされている同社様では、人柄と社員同士の関係性の良さ、風通しの良い社風に焦点を当てました。
    表情や仕草からそれらを感じられるよう、日常の一コマを切り取るような形であえてラフに、雑談を交えながら開放的なイメージを狙いました。