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新ブランドプロデュースと広報活動支援

地名度の高い公立小児医療機関の小児障碍者向けの医療体制が、
意外と小児障碍者を持つ保護者に見えにくかった。何とかその存在と有用性を広く認知させていきたい。

01新ブランドプロデュースと広報活動支援の背景

【導入施設】神奈川県立こども医療センター 様

同医療センターは、小児病院、肢体不自由児施設および重症心身障碍児施設の三つの施設からなり、病気や障碍のある小児に医療と福祉を一体として提供する小児総合医療・福祉機関。
この同センター様から、障碍を抱える小児の保護者向けに、緊急時受け入れ可能な病院・施設の紹介ツールをつくりたい、というリクエスト。

医療施設情報
  • 名 称/地方独立行政法人 神奈川県立病院機 神奈川県立こども医療センター
  • 所在地/神奈川横浜市
  • 業 種/小児病院、肢体不自由児施設および重症心身障碍児施設

同センターの小児障碍者医療の広報活動/現状と問題点

  1. この時点で過去に作成したサンプルを提示いただいた。その実情は役所の広報物のようなお堅い内容、それだけでなくデザインは...、紙質は薄く質素なもの。
  2. 県内2,000以上あるという病院・施設のリストを網羅させたいご要望。
  3. 「神奈川で小児医療といえば」知名度の高い同院に連日のように受け入れ先の問い合わせがあった
  4. 小児の障碍者医療への予算や支援は、介護(高齢者)に比べ少なく、一般的に認知度が高くない。
  5. ただ「神奈川で小児医療といえば...」といった具合に知名度のある同センター様。それでも廻りまわっての問合せや相談が日々相次いでいる状況で、同センター様へのダイレクトにコンタクトする窓口が無い。合わせて緊急時の対応先が系統的でなくシステマチックでないため、保護者の不安感を常時抱えている状況。

02医療広報ブランディングの骨子

前項の現状と問題点から、障碍児を抱える保護者とのコミュニケーションと、とっさの近隣医療機関での受け入れ体制や、それが安心して診療を任せられる体制なのかが保護者の強い関心事。
このような保護者のインサイトに対し、わかりやすくシンボリックで五感に馴染む存在感が必要ではないか、という仮説から以下の要件定義を行っていった。
このことから障碍児親子の不安を払拭する、その将来に対しともすれば暗くなりそうなシチュエーションに対し、一筋の光明を照らすことに包括的に取組んでいくことをコンセプトにする。

03ブランドネーミングの提案

前項を受けて、何か分かりやすく象徴的なキーワードはないか、また保護者方々にすんなり馴染みやすく心地いい象徴とするワードはないか...。
このことからこの医療の取組みの顕在化が急務であり、聞き耳の良い一定の「ブランドネーミング」が必要ではないかと同センター様へサジェストし、それが受け入れられました。
保護者・親族のターゲットユーザーにわかりにくい、見えにくい現状を改善し、その広報展開を「おひさま」と命名し展開することを提案する。
またこのネーミングをコンセプトにキービジュアルにし、親子の足元や将来を明るく照らし、その方向性をきちんと示すパンフレットをサービスガイドとし、広報活動を行う上での中核的媒体としてその存在を明確に確立させ、「おひさま」ナビとしてWebサイト検索性を提案しました。

ブランドネーム開発「おひさま」
ブランドネーム開発「おひさま」

04「おひさま」ガイドブックとWeb

「おひさま」ガイドブックのパンフレット

医療広報ブランディングのコンセプトを余すところなくインクルードし、そのブランドイメージや想いをデザインに落とし込み、その「おひさま」を手書き感覚、全面暖色系の水彩画タッチで、優しく温かく小児障碍者や保護者に寄り添い、それでいて緊急時対応や入院に必要な要因の詳細に言及することで、まずはパンフレットとしての紙媒体の役割に徹することで、当初同センター様の要件であった、2000施設とは言わないまでも、主要な医療施設だけでもサービスガイドとして掲載することは断念いただき、これは次項のWebに検索システムでそれを達成することに譲ることとした。
下画像の通り、このガイドパンフレットのコンテンツを明確に構成分けし、インデックス化することで、そのユーザビリティを高め、簡潔性と迅速性を大いに高めることができた。
コンパクトなハンディタイプにしたことも、保護者の手許に常備でき、ポータビリティの高さを発揮できている。

「おひさま」パンフレット表紙デザイン
「おひさま」ガイドブックのパンフレット表紙デザイン

おひさま小児在宅療養ナビのWebサイト

検索とレスポンシブでWeb特有の機能強化

「おひさま小児在宅療養ナビ」への要件として、「認知度を高めたい」、「迅速に誘導でき、レコメンドできる」、「スマホで手軽にアクセス」、これらがそのミッション。 さらサービスガイドのパンフレット作成段階で断念した、県内医療機関のリストをWebに移行し、それで終わることなく、提案でさらにそれを手軽に検索できること。つまりこれまで実現できなかったユーザー<障碍児を抱える保護者>の必要時や緊急時にその状況・症状に応じて、自身が居住する最も近隣の医療施設(病院・診療所)で受診・初期診療をすることが保護者の希望であり、それを検索できる機能を実装させ、まずは初期診療、一次診療を受けることができるようWeb環境を整えた。
その後この神奈川県立こども医療センターへの転院へつなげるリレーションで、本格的な医療を受けることができることを促す役割をなす。
また緊急時に保護者が即座に検索できるよう、レスポンシブ機能でスマホ対応を導入した。

「おひさま」デザインが心地いい

デザイン性、色調はパンフレットとの共有を図り、視覚的に迷うことなく、安心して「おひさま」の下に寄り添えるブランドイメージを形成できることを目指した。

おひさま小児在宅療養ナビのWebサイト PC版
おひさま小児在宅療養ナビのWebサイト PC版
おひさま小児在宅療養ナビのWebサイト スマホ版
上画像がPC版、下画像がスマホ版
導入後の効果

「おひさま」というネーミングが院内はもとより他院にも浸透、障碍児本人や保護者からも「おひさま」のパンフレットやWebサイトと名指しされることが多くなり、その親しみやすく、馴染み良い語感と、温かい色調も相まって、必携の書<サービスガイド>として今や無くてはならない存在感を確立した。

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